2 データベースの作成

データベースを作成する方法としては以下の二通りの方法があります。本ページではDBCAによるインストール手順を記載します。

・DBCA(DataBase Configuration Asistant)でGUIベースで作成する
・sqlplusからcreate database 文を実行してCUIで作成する
  1. ソフトウエアのインストール
  2. DB作成
  3. 動作確認(接続及びSQLの実行)
  4. クライアントからの接続設定

DBCAによるデータベース作成

プログラムメニューより、Oracle - <インストール名>→コンフィグレーションおよび移行ツール→データベース・コンフィギュレーション・アシスタントを実行し、「次へ」をクリックします。
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データベースの作成を選択し、「次へ」をクリックします。
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この画面ではインストールされるオプションやデフォルトの初期化パラメータ等、どのタイプでデータを作成するかを選択します。本ページでは汎用を選択し、「次へ」をクリックします。
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この画面ではデータベースの名前を入力しますが本ページではORCL102という名前で作成することにしますので下記を入力し、「次へ」をクリックします。

グローバル・データベース名:ORCL102
SID:ORCL102

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下記画面ではOracle純正のデータベース管理ツールであるEM(Enterprise Manager)をインストールするかどうかを選択します。 後から追加インストールすることも可能なので本ページではインストールはしないことにしますので「Enterprise Managerを使用してデータベースを構成」のチェックをはずして「次へ」をクリックします。
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下記画面では管理者権限を持つユーザのパスワードを設定します。設定したいパスワードを入力し、「次へ」をクリックします。
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この画面ではデータベースを構成する物理ファイルをどこに配置するかを選択します。

- ファイルシステム:ファイルシステム(NTFSやext2等)でフォーマットされた領域にファイルを作成します
- 自動ストレージ管理(ASM):ASMが管理するDISK GROUP 上にデータを作成します。
 なお、ASMとは簡単に言えばRAWデバイスをORACLE上でのみ認識できる仮想ファイルシステムのように扱う機能です。
- RAWデバイス:RAWデバイス(ファイルシステムでフォーマットされていない領域)にデータを作成します

本ページではファイルシステム上にインストールすることにしますので ファイルシステムを選択後、「次へ」をクリックします。
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この画面ではデータベースの構成ファイルをどのパスに配置するかを指定します。

・テンプレートのデータベース・ファイル位置を使用:デフォルトテンプレートのパスにファイルを配置します。(ORACLE_BASE\oradata\sid配下)
・すべてのデータベース・ファイル対して共通の位置を使用:指定した場所にファイルを配置します。
・Oracle Managed Files の使用:OMF(Oracle Managed Files)とはoracleがファイルの位置やネーミングを自動で決定する機能です。

本ページではテンプレートを使用することとしますので「テンプレートのデータベース・ファイル位置を使用」にチェックを行い、「次へ」をクリックします。
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下記画面ではフラッシュバック機能及びアーカイブログモードの有効・無効化を設定します。

・フラッシュ・リカバリ領域の有効化:10gの新機能であるフラッシュバックデータベース等の機能を使用する場合はチェックを付けます。
・アーカイブの有効化:データベースをアーカイブログ運用にする場合はチェックします。アーカイブログモードである場合、
REDOログがアーカイブログとして出力されるようになりこちらを利用することでデータの破損等が生じた場合に復旧することができます。

本ページではどちらの機能も使用しないこととしますのでチェックを外し「次へ」をクリックします。
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下記画面ではサンプルデータを作成したい場合や、DB作成後に実行したいスクリプトがある場合に項目を設定します。 本ページでは何も変更せず「次へ」をクリックします。

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この画面では初期化パラメータの値の内容を設定します。ほとんどの項目は設定した値をDB作成後も変更することができますが、以下は基本的に変更することはできないので必ず値を確認します。

・「サイズ指定」タブのブロックサイズ。なお、この画面で汎用を選択した場合は変更できません。変更したい場合はカスタムでDBを作成します。
・「キャラクタセット」タブのデータベースキャラクタセット。ここで日本語を扱えるキャラクタセットを選択しないと日本語文字を正常に扱えません。
 Windows環境の場合はJA16SJISTILDEかAL32UTF8のどちらかを選択すればほぼ問題ありませんが、
 Windows VISTAや7等ではJA16SJISTILDEが対応していない文字も扱える為AL32UTF8がお勧めです

また、「メモリ」タブのメモリは少なすぎるとDBの作成中に失敗する可能性があるのでデフォルトの設定より少なくしないようにしてください。上記を確認し、「次へ」をクリックします。
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下記画面は作成されるファイルのパスや、ミラーリング等の設定を行います。変更はせず、そのまま「次へ」をクリックします。
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この画面では実際にデータベースを作成するかや、作成スクリプトを出力するかを設定します。スクリプトはデータベース再作成が必要になった場合に便利です。 本ページでは「データベースの作成」と「データベース作成スクリプトの生成」にチェックを付け、「完了」をクリックします。
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この画面は今まで入力した内容のサマリです。「OK」をクリックするとデータベースの作成が始まります。
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データベースの作成が終わるとこの画面になりますが、初期状態ではSYSとSYSTEM以外のユーザはロックにより使用できない状態になっています。 テスト用にSCOTTユーザを使用するのでSCOTTユーザのみチェックを外して「OK」を押してください。
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以上でデータベースのインストールは完了です。この時点でデータベースは起動しておりすぐに使用することができます。

3 動作確認(接続及びSQLの実行)

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