Pro*Cとは

Pro*CとはC言語やC++でORACLEに接続するアプリケーションを作成する為に使用するミドルウエアです。 Pro*CはJDBCやOO4Oといったミドルウエアのように直接データベースへ接続するAPIを提供しているのではなく、 Pro*C独自のソースをprocコマンドによりC言語のソースに変換(プリコンパイル)し、このソースをCのコンパイラでコンパイルすることで実行可能なプログラムを作成する仕組みとなっています。 つまり、ソースファイルから実行可能ファイルを作成するまでには以下のような変換が行われることになります。

1 Pro*C/C++ 独自のソース(拡張子は.pcが一般的)
Pro*Cによってプリコンパイル
2 C言語やC++のソース(拡張子は.cや.cppが一般的)
コンパイラによってコンパイル
3 実行可能ファイル

Pro*Cの使用にはOracle Programerライセンスが必要です。


インストール

10g以降であればサーバソフトウエア(データベースソフトウエア)をインストールするか、クライアントを管理者でインストールする、 またはカスタムインストールを選択し、Oracle Windows Interfaceを選択することでインストールされます。 9.2等のバージョンではサーバソフトウエアには付属されないためクライアントメディアで管理者またはカスタムを選択後にOracle Windows Interfaceを選択してインストールします。 なお、Pro*COBOLはクライアントメディアからインストールする必要があります。

pro*Cがインストールされている場合windowsの場合は%ORACLE_HOME\bin\proc.exe、UNIX系OSの場合は$ORACLE_HOME/bin/procが作成されています。 procのワードサイズ(32/64bit)はインストールされたORACLEソフトウエアのワードサイズと同一ですが、11.1までは64bitソフトウエアには32bit用のライブラリも付属しており32bit用Pro*C(proc32)も付属しています。

使用方法

最初に使用する場合はORACLEが提供しているdemo用のサンプルプログラムを試すことをお勧めします。 サンプルプログラムは10gではサーバまたはクライアントソフトウエアには付属しておらず、 別メディア(Companion CD)に含まれており、11g以降はOTNからダウンロードしてdemo用のプログラムをインストールします。 インストールされると$ORACLE_HOME/precomp/demo配下にサンプルプログラム及びコンパイルのためのサンプルmakefile(windowsの場合はbatファイル)が作成されます。

プリコンパイル及びコンパイルを行う手順はWindowsとその他で大きく異なりますので以下のページでそれぞれ記載します。

Windows環境の場合
UNIX系OSの場合(Linux、Solaris、HP-UX、AIX)

マニュアル

Pro*C/C++ プログラマーズ・ガイド
Pro*C/C++ スタート・ガイド for Microsoft Windows (32-bit)

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